足場工事に欠かせないメッシュシートの役割とは?
足場工事に使用するメッシュシートは、作業員の身を守るために欠かせないものです。
それだけでなく、周囲の方の安全を保つためにも大切です。
そこで今回は、足場工事の際のメッシュシートの役割と規定に関してご紹介します。
□足場材のメッシュシートとは?
足場材のメッシュシートとは、建築現場において仮設足場等の外側に設け、飛来落下物等が工事現場の外側へ飛び出すことを防ぐための道具です。
平成21年の工事の足場に関する法令の見直しにより、メッシュシートの設置が義務化されました。
ただし、メッシュシートを設置することで、作業が困難になる場合は設置が除外されます。
メッシュシートを使用する最大の目的は、作業員の安全性を保つことです。
メッシュシートを設置することで、風圧による足場への負担を軽減し、足場が崩れることを防げます。
また、作業中に物が落下して怪我するリスクを防げます。
メッシュ状のシートなので通気性が良く、圧迫感がありません。
そのため、塗料を使用する際に、匂いが充満することも防ぎ、作業員の安全性を維持できます。
しかし、塗料が外に漏れてしまう可能性もあります。
その場合は、一部分にブルーシートを用いて塗料が外に漏れるのを防ぎます。
□足場材のメッシュシートの規定
*足場材のメッシュシートに関する法規定
建築基準法施行令では、境界から5mの範囲内に高さが7m以上の建物がある場合は、足場を網やシートで覆うか、工事現場周囲を囲むことが定められています。
*足場材のメッシュシートの認定基準
社会法人仮設工業会によるガイドラインでは、足場材のメッシュシートの認定基準が設けられています。
まずは、メッシュシートの素材に関する規定です。
メッシュシートは、日本工業規格で定められている防炎性を持つものでなければなりません。
そのため、合成繊維でかつ難燃性のものを使用するか、防炎加工を施す必要があります。
また、メッシュシートの用いるリングは、強度に均一性があり、長期間使用しても劣化しにくいものでなければなりません。
次に、メッシュシートの構造材に関する規定です。
構造に関しては、切れたりほつれたりなど、使用する際に問題となる欠点があってはいけません。
また、メッシュシートに付けているリングが外れないような構造である必要があります。
さらに、一般社団法人仮設工業会の試験に合格していることが求められます。
□まとめ
足場工事の際は、メッシュシートを設置しなければなりません。
これは、作業員や近隣の方の身を守る上で非常に大切なことです。
使用するメッシュシートには、素材や構造体に関して規定があります。
トラブルなく、安全に足場工事が行えるように、適切なメッシュシートを使用しましょう。