足場の組立基準とは?寸法の基準も併せて紹介します!
足場には、組立基準があります。
この基準は、工事中の事故や怪我を最小限にするために定められています。
また、足場の組み立てや解体をするときには、技術を持った人が必要となります。
なぜ、足場組立には、様々な基準が定められているのでしょうか。
今回は、足場組立の基準と足場の寸法の基準について紹介します。
□なぜ足場の組立基準があるの?
工事中の事故の多くは、足場からの転倒・転落事故です。
その中でも、解体や組み立て作業の時が大部分を占めています。
足場は、作業するときには作業者を支えますが、組み立てや解体をするとき用の足場はありません。
高所で非常に不安定な状況での作業が要されるため、危険を伴う作業になります。
そのために、足場の組立基準が定められているので、しっかりと確認する必要があります。
足場組立には、技術や資格を持った監督者が必要です。
監督者だけが安全かどうかの判断をすることは難しく危険です。
そこで、労働安全衛生規則が共通の指針として挙げられています。
□足場の寸法の基準はこれ!
足場の高さの定義は足場の種類によって異なります。
作業床が足場の最上階に設置されていない場合、基底部からの高さを決めることが基準とされています。
建築物には小さい建物もあればビルのような大きい建物もあります。
足場の高さは建築物の大きさの規模によって変わります。
そこで足場はどの高さまで組み立てることができるのかという疑問が出てくると思います。
足場の原則的な高さ制限は、枠組足場で45メートル以下、単管足場で31メートル以下、ブラケット一側足場で15メートル以下、くさび式足場で31メートル未満とされています。
このように、足場は45メートルを超えてはいけません。
45メートルがどのくらいかというと、14階・15階建てのマンションの高さです。
つまり、16階以上の高層マンションを建設する場合、途中で足場を設置することができないということになります。
もし、45メートルを超える足場を設置するときには、壁つなぎや布板など安全性を十分に配慮して設置しなければなりません。
□まとめ
足場は工事をするうえで欠かせないものですが、組み立てや解体をする際には事故のリスクがあります。
組立基準が定められていることで、現場の監督者だけの判断によるリスクを抑えることができます。
事故や怪我を最小限に抑えるためにも、足場の組立基準をしっかり守るようにしましょう。そして、45メートルを超える高層の建物を建築する時は、通常よりも怪我や事故の危険性が高くなるということを覚えておきましょう。