足場工事には安全対策が必須?その理由とは
なぜ、足場の工事には安全対策が必要なのでしょうか。
高いところの作業をするだけにあるものと思われるかもしれませんが、安全性が確保されていなければ、作業者の墜落・転落事故に繋がります。
実際に建設業の死亡労働災害の中で、半数近くを占めています。
そこで今回は、足場工事での安全対策の必要性と足場組立で注意すべきことを紹介します。
□足場工事に安全対策が必須な理由とは?
足場工事には、さまざまな危険が潜んでいます。
足場は、工事中の事故を防ぐために行われますが、足場設置のための足場は存在しません。
そのため、足場工事には、「手すり先行工法」と呼ばれるものがあります。
これは、足場の一連の工事の中で、作業者の落下や墜落、資材の落下のようなトラブルを回避するために投入されています。
ここでいう手すりとは、スロープに設置されているものとは異なり、足場の資材の一種として存在しています。
事前に手すりをつけることで、柵としての機能を果たしてくれます。
□足場の組立ての際に注意すべきこと
足場組立の際に注意すべきポイントを紹介します。
1つ目は、足場の安全点検を実施することです。
足場を組み立てるときには、足場の種類に応じたチェックリストを活用し、安全点検を行いましょう。
例えば、作業床や手すり、ネットなどの部材が取り外されていないか、緩んでいないか、破損していないかなどです。
もし、近くに風に飛ばされやすいものが設置されていると、事故やトラブルに繋がります。
足場の組立ては、安全が確認されるまで開始ができませんので、しっかりと確認を行いましょう。
2つ目は、安全性を高めることです。
厚生労働省のデータによると、建設業の死亡労働災害の約45%は墜落・転落によるものであると分かっています。
安全性を高めるためには、手すり先行工法の採用や建地と床材に隙間を作らないようにするといった行動を取るようにしましょう。
また、作業効率を上げるためにも、作業のしやすさを重視した組み立てにしましょう。
3つ目は、お客様とのトラブルについてです。
足場の工事中に、植木を折ってしまったり、花を踏みつけたりといったトラブルがよく発生します。
お客様にとって大切な物である場合もあるので、どこに何が置いてあるのか、場所を動かせないかどうかを確認しておきましょう。
□まとめ
足場の工事では、危険性とトラブルがあります。
安全性が確保されていない、足場が設置されていると墜落の危険性が出てきます。
また、十分に現場の確認ができていないと、器物破損によるトラブルが発生しかねません。
小さなことが大きなトラブルになりかねませんので、十分な配慮を心掛けましょう。
そして、作業者の安全性と作業効率に気を配りましょう。