足場を使用した工事を行う場合、落下防止ネットの設置は必要不可欠です。
もし、落下防止ネットを使用しなければ、いつ来るかもわからない落下物のことを考えながら作業をしなければならないかもしれません。
そこで今回は、足場の落下防止ネットの必要性と眉間ネットについて紹介します。

□足場の落下防止ネットの必要性

足場の落下防止対策は、労働安全衛生規則によって定められています。
墜落による労働者の危険を防止する措置として、高さ2メートル以上の箇所での作業を行う場合、作業床の設置や作業床の端や開口部に囲い・手すり・覆いなどを設けて墜落自体を防止することが原則とされています。
その他に、新たな内容が追加されました。

床材と建地の隙間を12センチメートル未満にすることと12センチメートル未満でも飛来・落下防止措置を講じることです。
メッシュシートや小さな隙間からでも工具や端材、瓦礫などが落下する恐れは少なくとも残っています。
十分な対策を取ることで不慮の事故を未然に防ぐことに繋がります。

また、落下防止ネットの設置の仕方にも方法があります。
例えば建築壁面に対して水平に落下防止ネットを設置する時です。
この時には、専用のブラケットを使用します。
足場に固定できるようにクランプの付いた専用のブラケットを用いて、鉄骨に固定させます。

落下防止ネットには多くの種類があります。
そのため、現場ごとにあった適切な落下防止ネットを選ぶようにしましょう。

□足場の眉間ネットとは？？

足場の眉間ネットは「防網」とも呼ばれ、安全ネットの1部で、物の落下防止のために設置するものです。
足場の設置のルールとして、高さ2メートル以上の場所で作業を行うときには、足場を組み作業床を設置します。
足場を使って作業をしている時、工具や建材の落下に備えてメッシュシートや眉間ネットを設置します。

落下による事故の防止のためには、2重3重の対策が必要です。
また、眉間ネットの役割には、作業中に手すりを外さなければならない時やそもそも手すりが設けられない場所に設置するものでもあります。
完全に代用できるものではありませんが、不慮の事故を最小限に抑えることはできます。

□まとめ

足場の眉間ネットは、メッシュシート同様工事中の建材や工具の落下に備えた安全ネットの一部です。
もし、安全ネットを設置することなく作業をしてしまえば、作業中に物を落としてはいけないという意識が強くなり、作業に集中できなくなります。
また、作業している場所の下を通る時も何かが落ちてくるのではないかという心配が付きまとってしまいます。
安心して作業に取り組めるように、対策をしっかりとるようにしましょう。